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結婚式二次会の司会進行マニュアル:当日の流れと台本例
2次会ジェンヌのプランナー鈴木です。
結婚式二次会の司会を引き受けたものの、「当日はどんな風に進行すればいいの?」と不安に感じていませんか?
二次会当日の司会進行は、タイムラインを把握し適切に段取りを踏むことが重要です。
本記事では、結婚式二次会当日の流れを解説しつつ、各シーンで使える司会台本の例文をご紹介します。
初めて司会を務める方でもスムーズに進行できるよう、実践的なポイントをわかりやすくまとめました。
結婚式二次会の進行の基本とタイムライン
二次会当日の進行をイメージしやすいよう、まずは基本的な流れとタイムラインの例を押さえておきましょう。
一般的な結婚式二次会の所要時間は約1.5〜2時間程度です。
例えば19:30開始・21:30終了の場合、開宴前の受付時間を含めて下記のようなタイムテーブルになります。
- 19:00 受付開始(会費精算・ゲスト受付)
- 19:30 パーティー開始(新郎新婦入場、司会者より開会挨拶)
- 19:35 乾杯(音頭発声者の紹介・乾杯の発声)
- 19:40 歓談スタート(飲食しながら自由に歓談)
- 20:10 余興・ゲーム開始(ゲスト参加型イベントで盛り上げ)
- 20:35 新郎新婦から感謝のスピーチ
- 20:45 締めの挨拶・お開き宣言
- 20:50 新郎新婦退場、ゲスト退場案内(送賓)
- 21:00 完全終了(撤収)
上記は一例ですが、大まかに「開始~乾杯」「歓談」「余興」「新郎新婦挨拶」「締め・お開き」という流れになります。
会場の都合やプログラム内容によって時間配分は前後しますが、事前に作成したタイムテーブルに沿って進行することが基本です。
次からは、各シーンごとに司会者が何をするべきか、そのポイントと例文を具体的に見ていきましょう。
開始前の司会アナウンス
ゲストの受付が済み、開宴を待つ間には、司会者からいくつか案内を行います。
新郎新婦が会場後方で待機している場合や、指定の開始時刻まで少し余裕がある場合は、開宴前の時間を利用してゲストへの諸連絡をしておきましょう。
司会者はまず簡単にマイクで自己紹介をし、ゲストにお礼の言葉を伝えます。
そして、会場設備の案内(例:お手洗いの場所、喫煙スペースの場所)や、フリードリンクのオーダー方法など、ゲストが快適に過ごせるよう必要な情報を伝達します。
また、二次会ならではの演出でゲストに協力してもらうことがあれば(例:受付で配布したカードにメッセージ記入をお願いしている等)、このタイミングで改めて周知しましょう。
例えば、開始前のアナウンスでは次のように話します。
「皆さま、本日は〇〇さんと△△さんの結婚式二次会にご参加いただきありがとうございます。
私は司会を務めさせていただきます、□□と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
なお、お手洗いは会場入口を出て右手にございます。
お飲み物はフリードリンクとなっておりますので、バーカウンターにてご自由にご注文ください。
開始までもうしばらくお待ちください。
新郎新婦も皆さまとの時間をとても楽しみにしておりますので、どうぞリラックスしてお過ごしください。」
開宴(新郎新婦入場と開会の挨拶)
定刻になったら、いよいよパーティー開宴です。
司会者はマイクを持ち、まず全員に二次会開始の旨をアナウンスします。
そして、新郎新婦が入場する際には「皆様、新郎新婦のご入場です!大きな拍手でお迎えください!」などと明るく呼びかけ、会場の盛り上がりを演出しましょう。
新郎新婦が所定の位置まで来たら、司会者から開会の挨拶を行います。
ゲストに向けて改めて本日の二次会がスタートすることを告げ、新郎新婦に一言ずつご挨拶(ウェルカムスピーチ)をお願いする流れです。
開宴時の司会例は次の通りです。
「お待たせいたしました!
ただ今より、〇〇さんと△△さんの結婚式二次会を始めさせていただきます。
まずは新郎新婦のお二人より、皆さまへひとことご挨拶をいただきたいと思います。
〇〇さん、△△さん、よろしくお願いいたします!」
新郎新婦のウェルカムスピーチが終わったら、司会者はマイクを受け取り、次の乾杯へと移ります。
乾杯の進行
乾杯は二次会の盛大な幕開けとなるシーンです。
司会者は乾杯の発声を誰にお願いするかを事前に確認しておき、乾杯直前になったらゲスト全員にグラスが行き渡っているか気を配ります。
ドリンクをまだ手にしていないゲストがいればスタッフに伝えて対応してもらいましょう。
全員の準備が整ったら、乾杯の音頭をお願いする方(上司や友人代表など)を紹介します。
乾杯発声の司会例は以下の通りです。
「皆さま、大変お待たせいたしました。
グラスのご準備はよろしいでしょうか。
それでは、ただ今より乾杯に移りたいと思います。
乾杯のご発声は、新郎新婦のご友人であります◇◇様にお願いしております。
◇◇様、一声お願いできますでしょうか。
皆さま、グラスをご用意ください。それでは、乾杯!」
(◇◇様の発声に合わせてゲスト全員で「乾杯!」)
乾杯が無事に済んだら、いよいよ二次会は本格的にスタートです。
歓談時間の盛り上げ役
乾杯後しばらくは、ゲスト同士が自由に会話や食事を楽しむ歓談時間となります。
司会者はこのタイミングで一旦マイクを置き、ゲストに自由時間を提供しますが、完全に休憩できるわけではありません。
歓談が始まる際に、司会者は「ここからしばらく歓談のお時間といたします。どうぞご自由にお食事とご歓談をお楽しみください。」と一声かけておきましょう。
料理がビュッフェ形式であればその案内や、新郎新婦との写真撮影を促すアナウンスをしても良いですね。
歓談中、司会者は次のプログラム(ゲームや余興)の準備確認や、予定時間の管理を行います。
また、各テーブルを回ってゲストや新郎新婦と会話し、場の様子を把握することで、この後の進行を円滑に進めることができます。
歓談開始時の司会アナウンス例は以下の通りです。
「それでは、ここからしばらく歓談のお時間とさせていただきます。
お料理・お飲み物はビュッフェスタイルでご用意しておりますので、ご自由にお取りください。
ぜひ、この機会に新郎新婦とのお写真撮影やご歓談をお楽しみください。
しばらくの間、ごゆっくりとお過ごしください。」
司会者は歓談中も時間経過に注意し、次のプログラムの開始時刻が近づいたら、スムーズに皆の注意を引く準備をします。
余興・ゲームの司会進行
二次会の中盤では、ゲスト参加型のゲームや友人による余興などで盛り上げます。
歓談時間から切り替える際、司会者は明るく元気な声で「皆さん、お楽しみのところ失礼いたします!」などと声をかけ、一旦会場の注目を集めましょう。
プログラムの内容によって、司会進行のポイントが異なります。
- ゲームの場合: ルールを誰にでも分かるよう簡潔に説明し、テンポよく進行します。
景品がある場合は「豪華賞品があります!」などと期待感を高めて盛り上げましょう。
勝者が決まったら拍手を誘導し、スムーズに景品贈呈へとつなげます。 - 友人の余興(歌やダンスなど)の場合: パフォーマンスをする方の紹介を丁寧に行います。
例:「続いて、〇〇さん(新婦)のご友人によるダンスの余興です。
本日のために一生懸命練習してきてくださったそうです。
皆さま、大きな拍手でお迎えください!」
といった具合に、出演者が気持ちよく始められる雰囲気を作ります。 - 映像上映(サプライズムービーなど)の場合: 会場を一旦落ち着いた空気に切り替えます。
「皆さま、歓談中恐縮ですが、ここでお二人へのサプライズ映像を上映いたします。
どうぞスクリーンにご注目ください。」
とアナウンスし、ゲストが集中して映像を楽しめるよう誘導しましょう。
ゲーム開始時の司会例として、ビンゴゲームの場合を挙げます。
「お待たせいたしました!
これより、ビンゴゲーム大会を開催いたします。
ビンゴカードはお手元に行き渡っていますでしょうか。
今回ご用意した景品は、新郎新婦お二人からの素敵なプレゼントです。ぜひ皆さま全員で楽しんでご参加ください!
それでは、スタートいたします。最初の番号は…!」
(ゲーム中はテンポよく番号や結果を伝え、会場全体を盛り上げます)
余興やゲームが終わったら、司会者は速やかに次のプログラムへ進行します。
新郎新婦スピーチ(謝辞)の紹介
楽しい時間もクライマックスに近づいてきたら、新郎新婦からゲストへのお礼のスピーチ(謝辞)の時間です。
司会者はマイクを持ち、「宴もたけなわではございますが…」などと切り出して会場に静かに注目してもらい、いよいよパーティーも終盤であることを告げます。
そして、「ここで新郎新婦より皆さまへ感謝のご挨拶をさせていただきます」とアナウンスし、新郎新婦にマイクを渡しましょう。
新郎新婦がそれぞれゲストへお礼の言葉を述べ、楽しかった二次会の締めくくりとします。
笑いや涙で感動的なシーンになることも多いので、司会者も心を込めて紹介してください。
司会から新郎新婦スピーチへつなぐ例は次の通りです。
「宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間が近づいてまいりました。
ここで、新郎新婦のお二人より皆さまへ感謝のご挨拶を申し上げたいと思います。〇〇さん、△△さん、よろしくお願いいたします。」
(新郎新婦のスピーチ中は司会者は脇に下がり、静かに見守ります)
締めの挨拶とお開きの宣言
新郎新婦からの挨拶が終わったら、いよいよお開き(終了)のアナウンスです。
司会者はマイクを受け取り、ゲストに向けて二次会終了の挨拶をします。
まず、ゲストへの感謝を述べ、「これをもちまして本日のパーティーはお開きとなります」と宣言しましょう。
そして、「本日はありがとうございました!」と締めくくり、ゲスト全員から新郎新婦へ盛大な拍手を送ってもらいます。
また、合わせて新郎新婦が出口でお見送りをする旨や、忘れ物のないよう呼びかける案内も行います。
三次会を予定している場合は、その案内も忘れずに付け加えてください。
締めの司会例を示します。
「皆さま、本日は最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。これにて、新郎〇〇さん、新婦△△さんの結婚式二次会はお開きとさせていただきます。
至らぬ点も多い司会ではございましたが、皆さまの温かいご協力のおかげで大変盛り上がった二次会となりましたこと、お礼申し上げます。
新郎新婦は出口にて皆さまをお見送りいたします。どうぞお忘れ物のないようご準備の上、お気をつけてお帰りください。
本日は誠にありがとうございました!」
(ゲスト全員で拍手をし、新郎新婦を送り出します)
こうして二次会の全プログラムが終了となります。
司会者として大役を果たし、パーティーを無事に締めくくりましょう。
まとめ
二次会当日の司会進行は、事前に流れを把握し準備しておけば落ち着いて対応できます。
本番では、紹介した台本例を参考にしつつ臨機応変にアレンジして、自分の言葉で会場を盛り上げてください。
大切なのは新郎新婦とゲスト全員が笑顔で楽しめる雰囲気を作ることです。
緊張もあるかもしれませんが、あなたの頑張りできっと素敵な二次会になることでしょう。
それでも司会進行に不安が残る場合は、プロの力を借りるのも一つの手です。
2次会ジェンヌでは、経験豊富な司会者を含む二次会の幹事代行サービスを提供しています。
プロに任せることで新郎新婦もゲストも安心して楽しめますので、「自分だけでは心配…」という方はぜひお気軽にご相談ください。
結婚式二次会幹事代行プロデュース
2次会ジェンヌ
二次会代行プランナー 鈴木